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Research 研究テーマ

  • 運動スキルの学習,熟達化(運動制御,運動学習,運動指導の問題を対象)

  • 熟達化したスキルが,リスク状況下で崩壊するメカニズムの解明/予防・対処法の確立

プレッシャーが運動スキルの遂行に及ぼす影響とは? なぜ「あがる」のか?

プレッシャーによる過度の緊張からいつも通りの実力が発揮できない現象を,「あがり」(Choking under pressure) と呼びます。

その背景には,心理(「心」)・生理(「体」)・行動(「技」)的な側面における様々な要因が複合的に関連していると考えられ,当研究室では,「あがり」現象のメカニズムの解明,および効果的な対処法・予防法の検討を目的とした研究を行なっています。

近年は,「あがり」やプレッシャー状況への対処法を探るために,クワイエット・アイ(Quiet Eye)トレーニング環境に対する知覚の関係性に着目した研究を進めています。(知覚ー運動制御の関係性、Action-Specific Perception、Affordance、Embodied Cognition(perception)など)

 

注意,知覚,運動制御,運動方略,情動の複合的関係性を探ることで,プレッシャー下で運動パフォーマンスを維持・向上させる対処法,あるいは予防法を探っています。

運動スキルの効果的な学習方法とは? ヒトの運動制御の仕組みとは?

運動スキルの学習は,競技スポーツ,部活動,学校体育,あるいはリハビリテーションなど,わたしたちの社会生活の様々な場面において行なわれます。

ヒトの運動制御や運動学習のメカニズム,効果的な運動学習・指導を探る研究は,運動スキルの効果的な学習方法の提言のみならず,スキル習得による有能感の喚起など,学習者にとって多大な貢献を果たすことが期待されています。(知覚と行為の循環,フィードバック,多様性練習,潜在/顕在学習など)

 

近年は,観察学習を主とする運動学習時の,いわゆる”目の付け所”(注意の向け方や知覚の仕方)に着目し熟練者の注意様式を未熟練者が学習するにはどうしたらよいか?,知覚ー運動系機能を高めるにはどのようにトレーニングすれば良いのか?という点について研究を進めています(QEトレーニングなど)。

 

また,健常者だけでなく,障害児も対象とし,知覚ー運動系の学習・指導のための研究について進めております。

運動制御や運動学習に関する情報は,今後さらに実践場面で活用されなければなりません。
研究と現場の融合が何より重要であり,スポーツ選手や運動実施者,そして指導者の方を向いた研究が必要とされています。

効果的なメンタルトレーニング(心理的サポート)とは?

「スポーツメンタルトレーニング」では目標設定,リラクセーション,イメージトレーニング,集中力トレーニング,ポジティブシンキング(認知の再構成)などの様々な技法が用いられます。

当研究室では,プレッシャー研究を通してパフォーマンスの阻害要因を特定し,効果的なメンタルトレーニングプログラムの開発を視野に入れた実践的研究を行なっています(例えば,Quiet Eyeトレーニングの活用など)

また,スポーツ場面のみならず,教育,医療,ビジネス,芸術分野からのニーズに応えるため,メンタルトレーニングプログラムの応用的研究も行なっています。

ただし,誰もがみな同じプログラムを行っても,その効果は必ずしも期待できません。
性格特性や種目特性に応じた,個人の特徴に合わせたメンタルトレーニングが求められています。

【現在の心理的サポート対象】
 ・オリンピック,全日本などの日本代表選手
 ・プロ選手
 ・国体,選抜などの代表選手
 ・ジュニアの育成選手(小学校〜)
 ・教育現場(学校教育,部活動を含む)  など

サポートに関心のある方はお気軽にご相談下さい。

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